修理後
修理前
 3階建てくらいの高さのある土蔵です。外壁は杉板張りで腐食しており、軒先廻りの漆喰が崩落していました。
屋根は古瓦葺きで割れやずれが多い状態でした。
 外壁は前面白漆喰塗りをしたうえで、杉板削ぎ重ね張り
です。屋根は在来の古瓦を下ろし、野地板を張り替え、垂木を補修した後、古瓦を葺いています。
旧増田土蔵2
 北前船主旧増田家の土蔵を修理しました。
 正面側の外壁は押し縁の横板削ぎ重ね張りという船主ならではの凝った造りになっています。
 下屋部分は礎石が割れがひどく、風化もしていました。
 既存の形をそのまま変えず、新しい杉板で復元しています。
 下屋の礎石は滝ヶ原石を積み直ししました。
 左側面は状態が良かったのですが,着工前には7割崩落し、土壁・竹小舞組み共崩壊していました。
 竹小舞組みから土壁を7回塗り、前面漆喰塗りの上で、
杉板の削ぎ重ね張りをしています。
 壁厚21cmのため土壁塗りが5ヶ月かかりました。
 背面側も同じような状態でした。
 外壁は前面漆喰塗りの上に杉板の削ぎ重ね張りで、有壁軒先廻り漆喰塗り廻し。屋根は古瓦を下ろし、土壁を前面塗り直してから、前面漆喰塗り、野地板張りの上に古瓦葺きに仕上げています。