町家再生 T
再生前
再生後
昭和8年の町家を再生しました。元学習塾だった古い町家を針灸院に再生しております。 加賀市の町家再生の補助事業も利用し見事に再生されました。
工期4ヶ月 再生床面積118u
外観 正面
外観 正面
創建当初の姿を想定しながら、インナーガレージを採用し、大聖寺町家の特徴を出きるだけ再現しました。
昭和8年に建てられた町家です、それから約 70年の間に改装が繰り返されてきました。
創建当初の町家の雰囲気はなくなっており、傷みも進んでいました。
正面、側面共にトタン張りやモルタル壁になっていました。
正面2階部分を白漆喰塗りとし、付梁・付柱を付けて窓部分には面格子をつけております。
側面は下見板張りとし、こちらも面格子をつけました。
外観 その他
夕方になると面格子が浮かび上がり雰囲気があります。
右側にある大きな面格子戸を開けると、車が一台入るインナーガレージになっています。
玄関上にある照明のかさは、この家にあったものを改造し、外観のワンポイントにしました。
こういった遊び心も建築に活かしています。
再生前
再生後
内観 待合コーナー
天井・壁のベニヤ板をはがし、天井は漆塗り根太天井を再利用し、壁は土壁を補修してから白漆喰塗りとしました。
内部は学習塾として使われていて、壁や天井はベニヤ板が張られていました。
内観 待合コーナー
町家の雰囲気が出るように、床は杉板を張り、天井の照明も裸電球にかさが付いているものにしました。
こちらも同じようになっていました。
外観 その他
レジカウンターのかわりに薬師棚を改造して代用しました。薬師棚が内部のワンポイントになって良い感じです。また、キャスター付きにしてありますので、動く薬師棚になっています。
玄関のハマ床は既存を再利用しました。玄関土間は豆砂利洗い出しとし、素朴さを目指しました。