平成21年6月19日 北陸中日新聞
『古民家の思い出 エコ家屋で復活』
古材を生かし、日本の伝統建築様式を取り入れて建てられた家が小松市に完成し、古材を提供した家族らを招いてお披露目会があった。
加賀市の町並み景観保存活動もしている瀬戸 達さん、加賀市の瀬戸設計らが担当し、「これほどエコな活動はないと思う。伝統や多くの人の思い出がつまった家ができた」と話している。
「家族の思い出を残して欲しい」と、Oさんらが昭和41年まで暮らしていた家の古材を提供した。
完成した家は木造2階建て、延べ144u。Oさんの思い出つまったマツやケヤキの柱をシックな黒色に塗り上げて骨組みを作り、幼い頃の小さな傷も残る情緒あふれる戸をはめ込んだ。リビングは吹抜けで、梁組みが見えて開放感たっぷりの空間が広がる。
お披露目会ではOさんの親族ら6人が見学。「昔の面影がある」「この柱の下でした結婚式を思い出す」と家屋の完成を祝った。