平成19年4月13日 北國新聞
『北前船の里 風情一層』の記事が掲載されました。
船主、船頭の住宅改修
加賀市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された橋立町で、北前船主や船頭の住宅など5軒の保存整備事業を進めている。
ブロック塀を板塀に、モルタルの外壁を板張りに改修するなどの工事を施工し、今週内にはすべて完成する予定で、北前船主集落としての街並み景観がより一層整う事になる。
今回修復したのは、明治初期から昭和初期にかけて建てられた船主や船頭などの住宅4軒と土蔵1軒。このうち菱野和江さん方では、周囲のブロック塀を板塀に替え、住宅外壁も白木の板張りに統一した。大正9年に隣りの小塩町で建てられた漁師の家を移築されたとされるが、北前船の里資料館向いの「一等地」にあり、歴史の町にふさわしい風情になった。
このほかの住宅では、モルタルの外壁を橋立伝統の板張りに修復、木製建具を復元するほか、屋根の改修などを行っている。