野々市の町家
再生前・正面外観
再生後・正面外観
 再生前の正面です。旧街道の通に位置し、重要文化財の建物が近くにあり、この建物も築200年程度と思われます。文献によると寛政年間に建てられたようです。
正面のくぐり戸といい、細かい細工の格子戸、黒漆喰壁。相当な年月を感じさせ、趣があります。
 再生後の正面です。築200年の時を刻んできたこの趣を後世に残す事が出来ました。
 また、正面右にあったアルミ戸を撤去し、ケヤキ古材を割って作った門扉が入りました。
 下屋の瓦を葺替えしました。
 再生前の正面蔵です。江戸時代、豪農として栄えこの蔵は米蔵として使用していたようです。
白漆喰が剥がれ落ち、腰板も傷みがありました。
 再生後の正面蔵です。白漆喰を塗り直し、腰には竹を当てました。
 再生前の正面全体写真です。
正面道路側が町屋で後ろが田の字型の古民家造りで、町屋と古民家が合体しているのはこの町の特有の建てかたです。
 再生後の正面全体写真です。見事に再生され、歴史ある建造物を後世に残す事ができ、感無量です。
再生前・後側外観
再生後・後側外観
 再生前の後ろ側の写真です。
外壁のトタンや板張りの痛みがあり、屋根の瓦、雨樋も痛んでいました。
 再生後の後ろ側写真です。
大屋根の上部に煙り出しを造り、ガラス瓦を葺き室内へ採光と換気を取入れました。外壁は焼杉板張りです。
 再生前の後ろ側の蔵写真です。
外壁の白漆喰が剥がれ、庭の草木も荒れ放題でした。
 再生後の後ろ側の蔵写真です。
蔵の外観は見事に再生され、庭は庭師のセンスが感じられます。
 再生前の後ろ側の写真です。
外壁のトタンは錆び、庭の草木も荒れ放題でした。
 再生後の後ろ側の写真です。
庭に手が入り、廻り土縁ができてそこから見る景色は和の真骨頂と言えるでしょう。
 再生前の玄関の写真です。
玄関戸の格子に、江戸時代の建具職人の技と粋を感じます。
再生前・玄関
再生後・玄関
 再生後の玄関の写真です。
既存の仕上げを撤去し、200年前の姿を求めて、再生しました。
下駄箱も骨董品を改造し、古民家の雰囲気を壊さないようにしました。
 再生前の玄関横の写真です。
ほとんど物置になっていました。
 再生後の土間の写真です。
30畳あるこの玄関土間は、200年前は農作業の場所として使用していたようです。
 再生後の土間の写真です。
階段は昔ながらのタンス階段を設置し、手摺も古材で、玄関土間のシンボルになっています。
また、土間のたたきは左官職人が伝統工法そのままに丁寧に叩き仕上げました。
 再生前の玄関横の蔵入口写真です。ほとんど物置になっていました。
ユニットトイレ
ユニットバス
 ユニットバスです。ヤマハのバスは音響が良くて、ここで音楽を聞きながら入浴するのは究極のリラックスになります。
 ユニットトイレです。なんとシャワーで床が洗えるんです。掃除が簡単になりました。
完成後オエ・縁側はこちら
再生までの軌跡はこちら