授業/酒井式描画指導法/小学校6年/図工/制作者 宮崎昌美
「北の空へ」
指導の全体の流れ(全16時間)
1.グラデーションの練習
空と湖の着色にグラデーションを用いたかったので、酒井式のワークを使って練習した。
『彩色が楽しくなるワーク版酒井式描画指導法入門』( 大河内義雄・竹田裕愿共著明治図書)の「海」と
「オーロラ」の二つのワークを使った。
2.物語を聞いて構図を決める。〔45分〕
3.太陽を着色する。〔45分〕
4.空を着色する。〔45分〕
5.リーダーの白鳥を描いて着色する。〔45分〕
6.他の白鳥を描いて着色する。〔45分×5回〕
7.湖を描いて着色する。〔45分〕
8.木や家、田んぼなどを描いて着色する。〔45分×4回〕
9.山を着色する。〔45分〕
指示や気をつけること
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指示1 |
紙に(B4の4分の1)したがきをします。白鳥や太陽、湖をどこに描くのかを決めます。
気をつけることは、白鳥を群れで描くこと、群れを水平・垂直にしないことです。
3〜4枚描いて、気に入ったものを選びます。
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指示2 |
1色にしないで、赤に少し黄色を混ぜるとか、黄色に少し赤を混ぜるとか工夫をしなさい。 |
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指示3 |
太陽のまわりはぼかしを使います。太陽のまわりに水をたっぷりと置いて、水のまわりに朝焼けの色をおきます。
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指示4 |
空はグラデーションでぬります。タッチを同じにしなさい。極端に色が変わらないように気をつけなさい。 |
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指示5 |
鉛筆で、リーダーの白鳥を1羽だけ描きます。(図鑑や本を見てよいことにした。)
心をこめて描きます。 |
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指示6 |
白色をたっぷりだし、水を入れてマヨネーズ状態にします。 |
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指示7 |
マヨネーズ状態の白色のところから、パレットのほかの大部屋に白色を持っていきます。〔10円玉くらいの大きさ〕
10円玉くらいの白色のところに、ほんの少しほかの色〔赤や黄など〕を混ぜます。あとでぬる雪と見分けをつける
ためです。 |
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指示8 |
リーダー以外の白鳥を1羽描いてぬります。気をつけることは、@リーダーと少し重ねることAリーダーの飛び方と
変えることBリーダーより少し小さくすること、です。
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3羽まではうまくいったが,その後絵にスピード感が感じられないため,酒井先生にご指導を頂いた。
酒井先生の指導は,@リーダーより大きくなるのがあってよい。Aスピード感をだすために、大・中・小・極小の鳥を描く。B鳥と鳥を常に重ねないで,くっつけたり,放したりすること。
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7. |
湖を描いて着色する。 |
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指示10 |
隣り合う木には,同じ色をぬらないようにします。緑のダブダブを作ってそこにいろいろな色、例えば赤や黄色などを混ぜ、少しずつ違った緑にしてぬりなさい。
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指示11 |
白鳥が山の白さにうもれて目立たなくならないように、山の白は薄くします。水をたっぷり入れて薄い白のダブダブ
を作り、ちょっぴりほかの色を混ぜなさい。白鳥に混ぜた色とは違う色にしなさい。 |
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※ わたしの学級では,山の白が濃くなり、主役の白鳥が目立たなくなってしまう作品もあった。ここまで頑張ってきたのにと思うと児童本人も教師も残念である。山の色を作ったら教師が一人一人の色の濃さをチェックする必要があることを痛感した。
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※本実践の原実践は新潟県の小林智子氏である。『楽しい絵画教室 5 子どもに合わせた酒井式の修正・
発展の方法』(明治図書 酒井臣吾編集長)の小林智子氏の論文を参考に指導した。
※また、本実践は,『楽しい絵画教室 8 遅れがちな子に配慮する実践のポイント 』(明治図書 酒井臣吾編集長)の自分自身の
論文を元にまとめた。 |
※TOSS石川ML推薦、TOSS加賀推薦
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